こんにちは、けんやです。
今回は機種別レビューということで、
Canon PowerShot SX70 HS
について解説していきます。
私自身、
カメラ転売の現場で何度も取り扱ってきた機種で、
結構な利益が取れた一台でもあります。
そして、このSX70 HSは、
2025年の夏ごろに中古相場が一気に動いた機種でもあります。
そこから1年近く経った今、
相場は一段上の水準に落ち着きつつあります。
「以前はこの値段で仕入れて利益が出せたのに、今はどうなんだろう?」
「逆に、今から狙う価値はあるんだろうか?」
そんな疑問に、
私の取り扱い経験と、
現在の市場背景をあわせて答えていきます。
この記事でわかること
- PowerShot SX70 HSの基本スペックと、超望遠ネオ一眼としての位置づけ
- なぜここまで相場が一気に動いたのか(生産終了と競合機の動向)
- 私自身の仕入れ・利益の実体験(急騰前と急騰後の比較)
- 「中級者向け」と言える理由と、今から仕入れるときの判断ポイント
PowerShot SX70 HSってどんなカメラ?
まずは、
機種そのものを軽く整理しておきます。
SX70 HSは、
2018年12月に発売された
「ネオ一眼(ブリッジカメラ)」と
呼ばれるタイプのカメラです。
見た目は一眼レフのように
グリップがしっかりした作りですが、
レンズ交換はできない、
いわば「超望遠コンデジ」の上位機にあたります。
主なスペックをざっくり押さえると、
- 光学65倍ズーム(35mm判換算で21〜1365mm相当)
- 約2030万画素、映像エンジンはDIGIC 8
- 4K動画(30p)対応
- 約236万ドットの電子ビューファインダー(EVF)搭載
- 3.0インチのバリアングル液晶(自撮りも可能)
- Wi-Fi/Bluetooth搭載
- 重量は約608g
特徴は、やはり
「レンズ1本で広角から超望遠までいける」
圧倒的な汎用性です。
野鳥や月、運動会、スポーツ観戦、飛行機など、
「とにかく遠くを撮りたい」というニーズに、
本体1台で応えられるのが
この機種の真骨頂ですね。
SX70 HS vs SX60 HS|相場と性能の違い
なお、前モデルのSX60 HSとは
ズーム倍率こそ同じですが、
画素数アップ・4K対応・EVFの高解像度化など、
中身はしっかり進化しています。
中古市場で型番を見間違えると価格感を大きく外すので、
ここは注意点として頭の片隅に置いておいてください。
SX70 HS転売|相場が動いた3つの理由
ここからが、転売の観点で一番伝えたい話です。
私がこの機種を扱い始めた当初、
SX70 HSの中古相場はだいたい7万〜8万円でした。
それが、2025年の夏ごろに
一気に9万〜10万円のレンジへ跳ね上がり、
そのまま今もその水準が定着している状況です。
個体やコンディションによっては
10万円を超える落札も普通に見かけます。
「なぜ、ここまで一気に動いたのか?」
私自身、
現場で相場の変化を体感していたものの、
要因を整理しきれていなかったので、
今回しっかり調べてみました。
引き金は「生産終了」
最大の要因は、
SX70 HSの生産終了です。
2025年5月に、
キヤノンオンラインショップやカメラ専門店各社で
SX70 HSが「販売終了」表示になったことが
確認されています。
つまり、
新品を新しく作る・売る流れが完全に止まった
ということです。
新品の供給がゼロになると、
当然ながら需要は中古市場へ流れます。
そして、SX70 HSには
現時点で明確な後継機がありません。
キヤノンは2025年に
「PowerShot V1」という新しいコンデジを出していますが、
こちらは動画寄りの1.4型センサー機で、
超望遠系の後継ではないんですね。
結果として、
「キヤノンの超望遠ネオ一眼が欲しい人は、
SX70 HSの中古を狙うしかない」
という状況が生まれました。
競合機も販売終了が相次いでいる
もう一つ、見逃せないのが競合機の動きです。
超望遠ネオ一眼というジャンル自体が、
ここ数年で一気に縮小しています。
- Nikon COOLPIX P1000:2024年2月に生産完了
- Nikon COOLPIX P950:2026年春に生産完了の表示
- キヤノンのPowerShotネオ一眼ライン:SX70 HSの生産終了でラインナップ消滅
NikonはP1000の後継として
P1100を2025年に出していますが、
価格帯も画角も別カテゴリ寄りになっており、
「SX70 HSと同じ価格感で買える、現行の超望遠コンデジ」
がほぼ存在しない状態になっています。
新品で買える選択肢が減れば、
中古に需要が集中する。
これは相場理論としてはシンプルな話で、
SX70 HSの値上がりはその典型例とも言えます。
「コンデジ需要そのものの回復」も地合いに
これは個別機種というより全体の話ですが、
2024年以降、コンデジ全体の需要が回復しています。
SNSでの「映え」需要や、
若い世代がコンデジに改めて注目している流れもあり、
中古コンデジ市場全体に
じわっと買い圧がかかっている状況です。
SX70 HSの相場上昇は、
「①生産終了による供給ゼロ」
「②競合各機の生産終了でジャンル全体が玉不足」
「③コンデジ全体の地合いとしての需要回復」
という3つが重なった結果と見るのが、
私の体感とも一番しっくりきます。
けんやの仕入れ・利益のリアル
ここからは、
私自身がSX70 HSをどう扱ってきたか、
具体的な数字も入れながらお話しします。
急騰前:「6万円台で仕入れて、5,000円利益」が標準だった
相場が7〜8万円だった頃、私は
だいたい6万円台で仕入れて、5,000円前後の利益
というのが標準ラインでした。
利益額として派手ではありませんが、
Canonの定番機種で回転もそれなりに見込めるので、
コツコツ積み上げる商品として組み込んでいました。
急騰後:「2〜3万円の利益が乗る」場面が出てきた
2025年夏に相場が9万円台に乗ってからは、
状況が一変しました。
中古市場では、
店舗の販売価格が新しい相場に追いつくまでに、
どうしても時間差が生まれます。
その時期は、
販売相場が9万円超に上がっているのに、
店頭の販売価格は以前のラインを引きずって
6万円台のままで残っている、
というギャップが一時的に発生していました。
このタイミングで仕入れられたものは、
1台あたり2〜3万円ほど利益余地が大きかった、
という局面でした。
今もチャンスは残っている
今はさすがに、
6万円台で見かけることは少なくなりました。
ただ、
7万円台後半あたりで出ていることはまだあります。
そこで仕入れられれば、
販売価格が9〜10万円台なら、
手数料や送料を差し引いても
1万円台後半〜2万円ほどの利益を狙える計算です。
「お店が皆、最新相場に瞬時に追従するわけではない」
というのは、SX70 HSに限らず、
相場が動いた直後の機種で繰り返し起きるパターンです。
こうした「相場が動いた直後の時間差を狙う」考え方は、
同じPowerShotシリーズのSX740 HSを題材にした記事で
もう少し詳しくまとめています。
あわせて読んでみてください。

なぜ「中級者以上向け」と言えるのか
ここまで読んで、
「相場が上がっているなら、今すぐ初心者でも飛び込めそう」
と感じた方もいるかもしれません。
ただ、私はSX70 HSを
「中級者以上向け」と位置づけています。
理由はシンプルで、単価が高いからです。
仕入れ価格が7万円台後半となると、
それなりの資金力が必要になります。
カメラ転売をスタートしたばかりで、
まだ手元の資金が10万、20万といったレベルの時期に、
1台で資金の大半を使ってしまうのは健全ではないんですね。
万一その1台が故障で利益が出せなかった場合、
次の仕入れを止めてしまうダメージが大きすぎるからです。
一方で、
ある程度資金が回り始めた中級者にとっては、
SX70 HSは非常に魅力的な機種です。
- オークションでもしっかり競り上がる人気の高さ
- 需要層がはっきりしていて、売り先が読みやすい
- 1台あたりの利益額が大きいので、回転は遅くても粗利が稼げる
このあたりは、
コツコツ系の薄利機種を一通り経験したあとに、
「利益額の大きい1本」に手を伸ばすステップとして
相性が良い一台だと感じています。
SX70 HS仕入れの注意点と検品ポイント
SX70 HSは、
機種特有の「持病的な不具合」が
騒がれているタイプではありません。
コンデジの基本動作チェックを丁寧にやれば、
大きく外すことは少ない機種です。
ただし、超望遠ネオ一眼ならではの確認ポイントもあります。
- 65倍ズームの伸縮:広角端から望遠端まで、引っかかりや異音がなくスムーズに動くか
- 電子ビューファインダー(EVF)の表示:ドット抜け・像の濁り・覗いたときの違和感がないか
- 液晶(バリアングル)のヒンジ:開閉やひねりに渋さ・ガタつきがないか
- レンズのカビ・曇り:超望遠レンズはレンズ枚数が多いので、内部のクモリがないか光に透かしてチェック
このあたりは、
コンデジ全般の動作確認とほぼ重なるので、
チェックリストはコンデジ動作確認の基本記事を
そのまま使ってもらえれば十分です。

同シリーズと「ひとくくり」にしないこと
最後にもう一つ、
伝えておきたい注意点があります。
キヤノンのPowerShotには、
SXシリーズだけでもたくさんの兄弟機があります。
- 薄型・旅行向けの高倍率コンデジ(SX620・SX720・SX730・SX740など)
- 超望遠ネオ一眼(SX60・SX70)
ぱっと見「SXシリーズ」とひとくくりにしがちですが、
ボディサイズも、想定用途も、相場帯も、
まったく別のジャンルの機種です。
そして、同じネオ一眼の系譜であっても、
前モデルのSX60 HSとSX70 HSでは、
相場も需要も異なります。
「SX」「PowerShot」というだけで
仕入れ判断を雑にすると、
思わぬ落とし穴があります。
同シリーズだからといって安易に並べない、
というのはこの機種でも徹底したいポイントです。
このあたりの
「シリーズの中でも機種ごとに別物として見る」考え方は、
SX730 HSの記事でもう少し踏み込んで書いているので、
興味があればこちらも読んでみてください。

まとめ|「相場が大きく動いた機種」を見逃さない目を持つ
今回お伝えしたかったことを、最後に整理します。
- PowerShot SX70 HSは、65倍ズームを誇る超望遠ネオ一眼
- 2025年の生産終了と、競合機の生産終了が相次いだことで、中古相場が7〜8万円→9〜10万円へ大きく上昇
- 急騰直後は店舗の仕入れ相場が追いついておらず、2〜3万円の利益が乗る局面もあった
- 今でも7万円台後半で見つかれば、十分に利益が狙える
- 単価が高い分、資金が回り始めた中級者以上向けの一台
- 検品はコンデジの基本でOK。超望遠ズームの伸縮とEVFは重点的にチェック
- 「SX」「PowerShot」でひとくくりにせず、機種単位で相場を見ることが大事
カメラ転売で長く稼ぎ続けるうえで、
「相場が大きく動いた局面」を見逃さずに掴めるかどうかは、
本当に大きな差になります。
相場は今後も変わっていきますが、
「なぜ今この値段なのか」を一度自分で噛み砕いて理解しておくと、
次に似た動きが来たときの判断スピードがまったく違ってきます。
SX70 HSは、まさに
相場の動きを振り返るのに分かりやすい一台です。
ぜひ、Canonの定番機種の一つとして、
頭の片隅に置いておいてもらえると嬉しいです。
今日のアクションプラン:
- ヤフオク・メルカリで「PowerShot SX70 HS」の直近1ヶ月の販売履歴をチェックし、現在の相場帯を自分の目で確認する
- ハードオフ・キタムラなど、店舗系の在庫ページでSX70 HSの仕入れ相場が販売相場にどれくらい追いついているかを見比べる
- 「相場が動いた直後の機種」を1つ、自分のリストに足しておく(SX70 HSはその好例)
焦らず、一歩ずつ。
相場の動きが読めるようになると、
カメラ転売はぐっと面白くなります。
一緒に積み上げていきましょう。


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