Canon EF70-200mm F2.8L IS USM 中古の相場と仕入れ判断|実売3本と仕入れライン

こんにちは、けんやです。
今回は
キヤノンの「EF70-200mm F2.8L IS USM」という
白レンズについて解説していきます。
この記事では、
その白レンズの中の1本を、
もう一段深く掘っていきます。
EF70-200mm F2.8L IS USMは、
私の感覚では、
白レンズの中でも特に需要が高い1本ですね。
この記事を書いている時点でも
比較的動きがありますし、
価格差も大きいレンズです。
うまく価格差を突いて仕入れられれば、
1本で抜ける金額も大きくなります。
EF70-200mm F2.8L IS USM 中古の
仕入れを考えている方に向けて、
私が実際に売った3本の数字と、
そこから見えてきた仕入れラインを
転売目線でお話ししていきます。
この記事でわかること
- EF70-200mm F2.8L IS USM(I型)の基本スペックと、需要が高い理由
- 名称がよく似たEF70-200mm F2.8L USM(非IS)との取り違えを防ぐ確認手順
- 私が実際に売った3本の仕入れ値・売値・純利益
- 手取りがほとんど動かないこのレンズで、私が置いている仕入れの目安
白レンズ全体の相場観や、
検品で共通して見るポイントは、
以前まとめて書いた記事があります。
先にそちらを読んでもらえると、
今回の話が頭に入りやすいと思います。

EF70-200mm F2.8L IS USM(I型)の基本スペック|手ブレ補正付きのF2.8通し望遠
まず、基本情報をざっくりおさらいしておきます。
- 発売: 2001年9月
- 焦点距離/開放F値: 70-200mm / F2.8通し
- 手ブレ補正: IS搭載(公称 約3段分)
- レンズ構成: 18群23枚
- 最短撮影距離: 1.4m
- フィルター径: 77mm
- 大きさ: 最大径 約86.2mm × 長さ 約197mm
- 質量: 約1,470g
このレンズの特徴は、
大きく2つですね。
ひとつは、
手ブレ補正(IS)が付いていること。
望遠側は手ブレが出やすいので、
ここが付いているかどうかは、
使う人にとってかなり大きい違いになります。
もうひとつは、
ズーム全域でF2.8通しというところです。
望遠側でも明るく撮れて、
背景もしっかりボケてくれる。
このIS付きのF2.8通しが、
白レンズの中でも
この1本に人気が集まる理由ですね。
一番の注意点は名称の似たレンズが多いこと|EF70-200mm F2.8L USMとの見分け方
このレンズを扱ううえで、
一番気をつけたいのが
名称の似たレンズが非常に多いことです。
EF70-200mmというシリーズだけで、
これだけ枝分かれしています。
- EF70-200mm F2.8L USM(1995年発売・IS非搭載)
- EF70-200mm F2.8L IS USM(2001年発売・今回のI型)
- EF70-200mm F2.8L IS II USM(2010年発売・II型)
- EF70-200mm F4L USM(1999年発売)
- EF70-200mm F4L IS USM(2006年発売)
さらに2018年には、
F2.8のIII型(EF70-200mm F2.8L IS III USM)も出ています。
焦点距離は同じ70-200mmなのに、
後ろの表記が少し違うだけで、
まったくの別物になるんですよね。
相場が違うので、間違えると単純に痛い
先に相場の序列を言っておくと、
ISが付いている方が高く売れます。
なので特に間違えやすくて、
なおかつ間違えると痛いのが、
EF70-200mm F2.8L USM(非IS)と
EF70-200mm F2.8L IS USM(I型)の2本です。
この2本は名称もよく似ていますし、
見た目もかなり似ています。
見た目での見分け方は、
先ほどの白レンズの記事で、
側面のスイッチの数と鏡筒の表記を使う方法をまとめています。
確実なのは、出品タイトルではなく型番の表記
見分ける入り口としては、
出品タイトルの表記が使えます。
- 「L USM」で終わっていれば非IS
- 「L IS USM」なら今回のI型
- 「IS II」「IS III」が付いていればII型・III型
ただ、
出品タイトルは出品者が手で打っているので、
誤記もそれなりにあります。
なので最終確認は、
レンズ本体に書かれている型番の表記で行うのが確実ですね。
ネットで仕入れるときは、
商品写真でこの型番の表記が読めるか、
説明文に正確な型番が書いてあるかを、
必ず確認してみてください。
型番を最後の一文字まで見る習慣そのものは、
このレンズに限った話ではありません。
その考え方は次の記事にまとめています。

EF70-200mm F2.8L IS USM 中古の実売データ|3本の仕入れ値と純利益
ここからは、
私が実際に売った3本の数字を出していきます。
比べやすいように、
仕入れ値が安かった順に並べています。
- 1本目: 仕入れ55,800円 → ヤフオクで84,875円で販売(純利益21,334円)
- 2本目: 仕入れ60,500円 → ヤフオクで84,490円で販売(純利益16,312円)
- 3本目: 仕入れ70,000円 → メルカリで88,000円で販売(純利益7,050円)
※ここで挙げる数字は、全件平均ではなく個別の実売例です。
純利益は、販売額から仕入れ値・販売手数料・送料を引いた台帳上の数字です。
相場は時期・状態・付属品によって動きますので、その前提で読んでください。
見てもらうと分かるとおり、
仕入れ値によって、利益の幅が大きく違います。
3本で見えた仕入れライン|手取りは322円しか動かないのに、仕入れ値は1万4千円動く
ここで一度、
売れた金額から手数料と送料を引いた
手取りの金額で並べ直してみます。
仕入れ値を引く前の、
手元に入ってきた金額ですね。
- 1本目:手取り77,134円
- 2本目:手取り76,812円
- 3本目:手取り77,050円
3本とも、
7万7千円前後に収まっています。
一方で仕入れ値のほうは、
55,800円から70,000円まで、
1万4千円動いています。
ヤフオクとメルカリでは手数料が違いますが、
手取りで見ればその差は最初から引かれた状態なので、
販路の違いも込みでこの幅に収まっている形ですね。
※相場は時期・状態・付属品によって動きますので、
仕入れの判断は必ず直近の相場で取り直してください。
私が置いている仕入れの目安は7万円台前半まで
3本を仕入れ値の順に並べると、こうなります。
- 55,800円 → 純利益21,334円
- 60,500円 → 純利益16,312円
- 70,000円 → 純利益7,050円
当たり前ですが、
仕入れ値が上がるほど、
利益は小さくなっています。
私の場合は、
7万円台前半までで仕入れられるかどうかを、
ひとつの目安に置いています。
7万円で買った1本も黒字ではあります。
ただ、純利益は7,050円まで落ちています。
そこまで出すなら
状態がよほど良くて付属品も揃っている、
という条件は付けたいですね。
ヤフオクで仕入れる場合の入札上限の決め方は、
こちらの記事が参考になります。

状態を見誤って仕入れ値を上げると、
その分がそのまま利益から消えます。

仕入れ前に見ている状態のポイント|塗装剥がれ・カビ・曇り・バルサム切れ
高級レンズは、
状態が売値に効きやすい商材です。
このレンズも例外ではないので、
私が仕入れ前に見ているところを挙げておきます。
外観の塗装剥がれ|補修はできるが、やりすぎると分かる
白レンズは白い塗装が剥がれやすくて、
塗装剥がれのある個体が多いです。
これは以前も書いたとおり、
ヤフオクに補修液が売られているので、
それである程度直すことができます。
ただ、
塗装剥がれが目立つ個体ほど、
補修すべき箇所もそれだけ多いということですね。
そして、
補修をかなりやっていると、
塗装を補修していること自体が見て分かってしまいます。
なので私は、
補修すれば売れると考える前に、
そもそも外観を選んで仕入れるようにしています。
レンズ内のカビ・曇り・バルサム切れ|古い個体が多いので必ず確認する
このレンズは2001年発売なので、
中古で出てくる個体には
それなりに古いものが混ざります。
私が見てきた中でも、
レンズ内にカビが生えていたり、
曇りやバルサム切れが出ていたりする個体は結構ありました。
どの症状ならまだ拾えて、
どこからは見送るのか。
その線引きは次の記事で整理しています。

付属品は、状態ほど売値を左右しない
元箱やケース、
三脚座といった付属品でも相場は動きます。
ただ正直なところ、
付属品は状態ほど重要ではないかなと思います。
状態が良いか悪いかのほうが、
売値の変わり方は大きいです。
ただ7万円近くまで出すなら、
付属品が揃っているかまで見た方がいいですね。
相場を見るときは、自分の個体と同じ条件で見る
そして相場を調べるときですが、
このレンズは販売履歴がたくさんあります。
だからこそ、
状態の良い個体の履歴だけを見て
仕入れ値を決めてしまうと、
自分の個体ではその値が取れないことがあります。
自分が仕入れようとしている個体と同じ状態のものを、
複数見て相場を取るようにしてください。
相場の見方は、
こちらの記事で整理しています。


ここまでの話を、
仕入れ・販売の場面に落とし込んで整理しておきます。
まとめ:EF70-200mm F2.8L IS USMは、仕入れ値で差がついたレンズ
- EF70-200mm F2.8L IS USM(I型)は2001年発売。IS付き・F2.8通しで、白レンズの中でも需要が高い1本
- 一番の注意点は名称の似たレンズの多さ。特にEF70-200mm F2.8L USM(非IS)との取り違えは相場が変わるので痛い
- 出品タイトルは誤記もあるので、最終確認はレンズ本体の型番の表記で行う
- 私の実売3本は、手取りが322円しか動いていないのに、仕入れ値は1万4千円動いていた
- 手取りがほとんど動かないので、仕入れ値を上げた分はそのまま利益から消える
- 私が置いている目安は7万円台前半まで。7万円で買った1本も黒字だが、純利益は7,050円まで落ちた
- 塗装剥がれは補修できるが、やりすぎると補修跡が分かる。外観は選んで仕入れる
今日からできるアクションプラン
- ヤフオク・メルカリで「EF70-200mm F2.8L IS USM」を検索して、直近の落札価格を実際に見てみる
- 同じ検索結果の中から、非ISの「EF70-200mm F2.8L USM」が何本混ざっているかを数えてみる
- 気になる個体を見つけたら、商品写真でレンズ本体の型番の表記が読めるかどうかを先に確認する
このレンズは単価も高くて激戦区ですが、
うまく価格差を突ければ、
1本あたりで抜ける金額は大きいです。
高く売る工夫よりも、
安く買えた時だけ手を出す。
この1本は、そういうレンズだと思っています。
型番さえ間違えなければ、
あとは仕入れ値をどこまで我慢できるかですね。
焦らず、いい個体が出てくるのを待ってみてください。

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